経済学部では、本学の校訓「三実」(真実・実用・忠実)の態度を身につけた将来の経済人を育てることを目的としています。
複雑で多様な現代社会では、予測できない事態がしばしば起こります。そうしたときに直面した問題について、これまでにないようなやり方で問題を見いだしたり、解決策を編み出していかなければならないことがしばしばあります。2011年3月11日に起こった東日本大震災では、直接の被災地区はもとより、日本のあちこちでそうした事態が発生しましたし、3年以上経過した現在でもさまざまな困難が引き続き発生しています。そしてこれからも発生していくでしょう。
こうした困難に直面したときに経済学の知識をもって問題の解決に貢献すること、そのための能力を学生諸君が身につけるため、私たち経済学部のスタッフは様々なサポートを行っています。
"経済"というとなにか小難しいことのような印象を受けるかもしれませんが、簡単に言えば「生活する」ことすべてが「経済」です。現代社会では、小説のロビンソン・クルーソーのようなスタイルで生きていくことはできません。誰もが、何らかの形で他人とつながり、さまざまなものを「交換」しながら生きています。
そうした「交換」はなぜ円滑に機能しているのか、うまくいかないときの問題はなんなのか、解決するにはどうしたらよいのかなど、私たちの日常には経済学の知識が役に立つ場面がたくさんあります。経済は身近な日常生活と不可分なのです。
松山大学経済学部では伝統ある「商科系大学」の遺伝子を引き継ぎつつ、今の時代を生き抜くための経済学を提供しています。
経済学部長 安田 俊一