優秀賞 「格差社会スパイラル
菊川 沙織(11091462・道下 仁朗ゼミ・今治南高校出身)  

 最近の社会は、「格差」というものがあります。格差といってもたくさんの種類がありますよね?例えば、「格差社会」や「格差婚」などです。どちらもよく耳にする言葉です。私は今まで「格差」というものをあまり考えていませんでした。が、最近よく耳にする「格差」というのが急に気になったので今回「格差社会スパイラル」という本で書評に挑戦してみたいと思います。

 ではさっそく本の内容を私なりに一生懸命伝えていこうと思います。

 この本での舞台はそう現代社会です!!現在日本では、インターネットや携帯電話が普及した世の中になってきています。今の日本はコミュニケーションも豊かになってきています。が、しかし!!この携帯電話の普及で私たちは、「人を信じる心」をなくしました。ちなみにこの便利になった携帯電話のメールだけで作られる「友情」ではコミュニケーションが成り立ちません。

 またもう一つ私たちは無くしたものがあります。それは常識です。たとえば学生たちに「何時に研究室まで来るように」とつたえるとこの携帯電話で10分前ぐらいに、「ごめんなさい、行けなくなりました。」と返事が来ます。これを読んでいるそこの君!!ふつうに考えてみて下さい!!おかしいと思いませんか?電話(ケータイ)は確かに便利ですが相手の表情が分かりません。ふつなら、相手に会いにゆき、あやまるのが常識だと私は思います。このような学生が年々増加しているそうです。でも授業には平気で遅刻して行っても、就職試験には遅刻しません。つまり、約束は必ず守れる!!という事なのです!!ちなみにこのパターンの場合で、約束を守らせる時に「時間までに来なければ、単位をおとす!!」と言えばたいていの人間はこの約束を守ることでしょうか。しかし、この言い方だと「信頼」につながるのではなくただ単に上下関係が成り立ってしまいます。だから言い方を変えて相手の人と上手にコミュニケーションを取っていけばOKという事になります。

 コミュニケーション能力がない教師からはコミュニケーション能力がない学生しか生まれないという風に書いています。私はまさにそのとおりだと思っています。コミュニケーションをとらず勉強ばかりしているとまわりとコミュニケーションを取らなくなってしまいます。そこで生まれるのが絶望だと私は思っています。そして、今、最も重要視されている「ニートやフリータ」問題に発展していきます。勉強がすべてではなく、コミュニケーションこそ真剣に学ぶべきなのです!!

 ちなみにコミュニケーションは、単に言葉の行き交いがあるだけでなく、人間の生命活動なのです。人は、(コミュニケーション)関わりがある中に生存しています。ですから、コミュニケーションがある=(イコール)生きているという証拠なのです。またコミュニケーションが少ない=(イコール)死に近づいることを意味します。やはり、どこに行っても人と関わる。コミュニケーションを取るということは必要なんですね。

 また、コミュニケーション能力が必要不可欠になったのはバブル崩壊以後らしいです。バブル崩壊後は、消費者のニーズが細分化され、何を消費者が求め、何が売れるのかが全然分からなくなりました。そこで必要なのがこのコミュニケーション能力なのです。このコミュニケーション能力が高い人は、新しいシステム、サービス、商品を開発していき、自分の実績を上げると共に生きがいをも見つけ、ニートやフリータになりにくいということです。

 私がまとめた内容はこれです。これを最後まで読んでくれたあなたに伝わらなかったかもしれません。しかし、この本を一度読んでみて下さい。きっとあなたの考えが変わるはずです。

 最後に私がこの本でおもしろかったなと思ったところは、コミュニケーション能力が高くないと生きていてもつまらないというところです。もう一つは、コミュニケーション能力が低いと生徒も低くなってしまうというところです。私は将来、教師になりたいと思っています。だからこの本で学んだコミュニケーション能力を高めて、立派な教師になりたいと思います。


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